一般的に「中国茶」と称されていますが、当店では台湾製」のお茶を主に取り扱っております。
適度な雨量と豊かな土壌から生まれたおいしい台湾製の烏龍茶の故郷の様子を、少しばかり
下記に紹介させて頂きます。


台湾産烏龍茶の歴史的背景
1645年、

台湾中南部山の中で、野生の茶樹が見つかり、原住民が製茶を始めましたの歴史記載がありました。
台湾中南部の海抜800mほどの山中で、野生の茶樹が見つかり、その葉を積んで原住民が自家製のお茶を
作ったのが製茶の始まり。

1796年、

「柯朝(コチャウ)」氏が福建省の武夷山から台湾北部に茶の苗木を入植。それからの20年間、福建省
安渓からの開拓農民の手で次から次と苗木を持ち込み、台北郊外の「木柵(ムーチャ)」


1865年、

台湾鹿谷郷の「林鳳池(リンフォンチイ)」という官吏が、福建省産烏龍茶の苗木を36株持ち帰り、
その内の12株は凍頂山に植えました。以降林の子孫達が伝統家業として繁栄し、今は鹿谷郷一帯の
茶農家は林姓を名乗っている人が多いです。

1860年代 

台湾の茶葉が台湾直接(台北郊外の淡水港は1858年対外国に開港)ではなくて海の向こう、
中国の福建省から、アメリカやオーストラリアに輸出されるようになりました。
そして、品質がよいことでアメリカの市場では人気が出ていい値段になりました。
しかし、アメリカへの輸出港であった廈門(あもい)で地元の粗悪品茶葉を混ぜた物を台湾茶として輸出した
ため、品質と評判が下がってしまい、他の産地に負けてしまいました。

1866年

イギリス人(Dodd)が台北郊外の淡水でお茶を栽培し始めました。

1867年 

アメリカなどからの需要が減った台湾茶は、東南アジア各国に販路を広げようと乗り出し、
マカオへの輸出開始。

1869

台湾産の烏龍茶NEW YORKで大人気、台湾北部のお茶関連の産業が繁盛するようになりました。
イギリス人ジョン・ドー氏(Jhonr Doo)により「Formosa Tea」の商品名で北アメリカへ輸出されました。

1896年

台北郊外の「木柵(ムーチャ)」に「張逎妙(チャンジョウミャオ)」とういう茶師が福建省安渓県(鉄観音の原産地)
から鉄観音12株を持ち帰り、さらに張氏の弟が翌年安渓に鉄観音の製法(当時は門外不出の秘法)を学び、
苗を千株持ち帰って木柵で新しい台湾の土地に育った茶葉に合う製法を改良を重ねました。

1975年

茶葉の残留農薬検査を実地で行われます。
凍頂烏龍茶の故郷

台灣
南投縣は全台湾唯一海に隣接していない県です。
険しい山地が多く、標高の変化とともに気候は変貌し、亜熱帯とは思わないほど山の斜面が
全台湾茶園面積の40%を占めています。

県の中心から西南方向鹿谷郷鳳凰山の高台地、四季寒冷 ,年中常に雲霧に包まれています。
ここは凍頂ウーロン茶の故郷です。午後になると山の高所から白い煙がどんどんおりてきます。
白い煙の正体は自然森林から出てきた霧です。
普通の曇り模様から1時間も経たずに、周りにきれいな山、青い空、そして整然と並んでいる茶園が
消え、白い霧の世界に変わり、霧の多いときは視界はわずか2、3Mしかなく、いつもここに訪れる
客にスリルを感じさせています。

ここは中国産やベトナム産産地と違って、直日射はほとんどありません。
霧が強い直日射を均等でお茶に優しい乱反射に変えて高級茶にもっとも大事な香り成分の形成に
貢献します。
鹿谷郷計13個の村,標高200Mから2,025Mの高地に散在しています。
ここは、花、昆虫、緑、そしてお茶、大自然いっぱい、大変な苦労を愛情に育てられいる茶樹は整然と
一列また一列と、まるで山の斜面に編物が出来ているような美しさです。

また、
日本高級料亭に欠かせないわさびのも実はここで栽培されています。
鹿谷郷の「小半天」は日本占領時代の古戦場であり、今でもときどき日本人年配の方がここを訪ねています。

現在、
お茶有機農法の認定機関が立ち上がり、有機烏龍茶の普及発車が掛かっています。
100%「オーガニック」凍頂ウーロン茶
はこれから烏龍茶ファンが逃さない一品になるのは間違いないようです。

木柵鉄観音の故郷

鉄観音
は茶樹の品種名であり、昔とある仏教信者が発見し、きっと観音様からの贈り物と思って
名づけられたのが由来です。
また、精製したお茶は鉄と思わせるほど重みがあり、鉄観音に名前が誕生しました。

「正叢鐵觀音」は鐵觀音茶樹からせ精製したものですが
、四季春、武夷、梅占、金萱などの品種を
用いて鐵觀音の製法で作ったお茶は一般的に「鐵觀音」です。
正叢鐵觀音の方は比較的コクが深くこの品種の独特な香りがします。

台湾木柵の鐵觀音茶樹は東西方向に面して生息しているので日照時間は長く本来渋み成分が
強いのですが、二重発酵や高温焙煎など特殊な製法で完熟果実の香りを包み、甘醇な後味を
もたらすに成功しました。
文山包種茶の故郷


台北県の坪林、新店、石碇、深坑、汐止、平渓など文山区と称されている標高400M以上の茶園、
ここは文山包種茶(清茶)の故郷です。
温和な気候と十分な湿度、良質な土壌で、主に青心烏龍(ウーロン)種を栽培しています。

お茶職人は代々文山包種茶の精製技術を守り、専門店はOO代目の店長も多く見られています。
台湾産高山茶の故郷

台湾の梅山、阿里山、玉山、杉林溪茶、盧山茶、梨山などの、高山の山麓(標高1000M以上)
で栽培される高山茶は、寒暖の差が激しい環境によって、茶葉が鍛えられ、養分をしっかり含んだ
薫り高いお茶に育ちます。

中でも高山金萱茶は烏龍茶を品種改良したので、見た目はほとんど凍頂烏龍茶と変わりませんが、
完熟もものような香りと甘い味が注目を集めています。
茶葉はころころした玉状で凍頂烏龍茶に似ています。

高山茶と平地茶とのちがい

1.寒冷な氣候
:台湾の高い山に標高1500Mの近くで栽培されお茶は低温の影響で渋み成分
  の茶ポリフェノールとカテキンが減少し、甘み成分のアミノ酸が増えます。
  また、香り物質も増して発酵加工後、濃厚な香りを得られます。

2.豊富な雨量
:太平洋から豊富の水分を含む空気がこの地域の高山にぶつかり、平地より降雨量
  (年平均2500mm以上、平地は2200、中国大陸の産地はせいぜい800か900mm)が多く、
  茶樹の幼い葉は大量の窒素とアミノ酸を含むことが出来ます。

3.良質な土壌
:高山の土壌は平地より通気性が高く、微量ミネラルは非常に豊富です。
  有益微生物も大量生息しているので美味しい成分の形成に大変助かります。

4.高い地表面被覆率と多様化している植物生態
:湿度を保たれたり、霧の発生したり、有機土壌の
  形成しやすい、乱反射している弱い日光など美味しい茶葉の成長に好都合です。


  ※注記
    台湾嘉義県政府は2003年より梅山郷、竹崎郷、番路郷、阿里山郷産ウーロン茶のし商品名を
    「阿里山高山茶」と統一しました。
東方美人の故郷

新竹県
(台湾の西北部)の北埔村、峨眉村は東方美人
名産地です。
ウンカ(小緑蝉)という虫が5月〜7月ご
ろ茶畑にたくさん発生します。

茶葉が噛まれと葉の先が枯れしまうのでせっかくの収穫がだめになって
昔は農民は泣き寝入りしていました。

ところが、一世紀まえこの地方のある農民は偶然、この枯れている茶葉
を使用して新しい製法を発見し、まったく新しいお茶を創作しました。
ウンカに噛まれた葉は免疫成分をつくり、ウンカに抵抗する茶葉の
酵素成分をうまく利用し東方美人茶の
独特な蜜と完熟した果実の香り
生まれるのです。


東方美人は1年に1回のみ6月6日前後10日間だけの収穫。毎年、良質の東方美人が
できるかどうか、新芽がでるタイミングとウンカが発生する具合で味を左右します。

高級な東方美人は贅沢にも新芽と第一葉、第二葉しか使わないので手摘みは普通です。
かぶれを防ぐため、真夏でも全身を覆う作業服でテキパキ仕事をこなします。
木が古くなりすぎても良くないので、4〜5年に一度根から上の枝を全部切って新しい
葉を成長させるとか。

東方美人とは別に新竹県の名物・新竹米粉、春雨も日本に輸出しています。
この辺の
特産品である茶局蛋は一見普通のゆて卵と変わりがないですが、中身はキャラメル色です。
もっちりとした歯ごたえの上、芳醇な茶葉の香りを含んでいます。
その製法は、まず、茶葉と一緒高温乾燥機に入れ、じっくり30時間を掛けてお茶の成分を卵に吸収させる
のですが、途中、時々卵をひっくり返しすることが大事だそうで、さもないと高熱では卵が爆発してしまうので
職人の技を欠かせないのだそうです。
茶王109

弊社
が取扱いしている茶王(西洋人参茶)は有効成分のサポニン群エキス最も高い
アメリカ自社人参農場産モノの葉部分を使用。製造元の天仁茗茶は国際標準 ISO 9001認証を取得していますので、中国産モノとは違います。
西洋人参:涼性(注記1)である西洋人参は体の働きは元気にしながらも、中枢神経を抑制し
沈静化させる点で朝鮮人参と大きく異なります。

神経を興奮させず、ストレスに対して耐性(注記2)が上がります。
頭脳を酷使している学生、受験生の方や学者、芸術家や、コンピュータの
プログラマー、経営者など冷静な判断力の求め
られる立場にある方などにはぴったりの西洋人参茶。

中医医者は
・体力の低下した方
・病後・術後の回復期には穏やかに気を  補い、体を潤す
・口の渇き、体力の消耗が顕著な方
・免疫機能が低下した方」によく西洋人参を処方します。
注記:
1.涼性が安静感を得ずにほてったり、イライラしたり、
収まれない体内の熱を涼しくして、炎症をやわらげ、精神を安定させる働きがあります。
2.人参は中国北部の原産朝鮮人参と北米北東部の原産西洋人参があります。両種ともに回復効果が優れていますが、朝鮮人参の方が興奮性と性的活力の増強にすぐれ、
西洋人参は適応素(抗ストレス剤)としてより強力です。


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