緑茶 不発酵茶茶葉は黄緑色。摘んだ芽を発酵せず、すぐに熱処理します。日本茶は蒸す
のに対し、
中国緑茶は炒るので味わいはかなり違います。
緑茶はシーズンの春に摘まれたものが一番高価。

代表銘柄
龍井茶(ロンジンチャ) 浙江省(セッコウショウ)
浙江省の西湖の周辺を産地とすることから西湖龍井の名でよく知られます。
コクがあって甘く、それでいてさっぱりとした味。

黄山毛峰(コウザンモウホウ) 安徽省(アンキショウ)
清の時代から生産される銘茶。
甘みがあって飲みやすい。値段も安く、庶民的なお茶。

太平猴魁(タイヘイコウキ) 安徽省(アンキショウ)
1915年、アメリカ・パナマ万博で金賞を受賞。
甘い香りとさわやかな味。

緑牡丹(リョクボタン) 安徽省(アンキショウ)
緑茶を束ねたもの。湯を注ぎ、開くと
牡丹の花のようになります。
味、香りは上品で、見た目の華やかさからお祝いに使われます。
白茶 弱発酵茶。茶葉を自然に発酵させ、最後に乾燥の段階で火を入れ、酸化酵素による発酵を止めます。

代表銘柄
白毫銀針(ハクゴウキンシン) 福建省(フッケンショウ)
産毛に覆われた新芽の先端だけを使う貴重なお茶。わずかに火を入れるだけ。種類も少なく貴重品。
熱湯をそのまま注がずに少し冷ますこと(85度くらい)が大切。
葉の形や動きを楽しむために、ガラスの器を使って飲みます。
黄茶 弱後発酵茶。「悶黄(もんおう)」布や蓋でお茶の上に覆い、高い湿度を保ちつつ、意図的に軽発酵させる
工程が加わっています。悶黄を施したお茶は緑色から黄色に変色します。

代表銘柄
君山銀針(クンサンギンシン) 湖南省(コナンショウ)
湖南省の洞庭湖に浮かぶ君山島のみで生産され、生産量が年間わずか数百kgという極めて少ないため高価。
紅茶より甘みがあり、ジャンピングの回数が多い。葉の浮き沈みを目で楽しみながらいただくお茶。
青茶 半発酵茶台湾語「青」とは日本語「生(なま)」のことです。
烏龍茶に代表され、茶葉を揺すったり混ぜたりして発酵をゆるやかに促し、途中で発酵を止めて作られます。
烏龍茶の烏は黒、龍はその形状が龍の爪に似ているから。

代表銘柄
凍頂烏龍茶(トウチョウウーロンチャ) 台湾(発酵度…30%)
台湾の凍頂山で生産される烏龍茶。香りと、味のコクをバランス良く持ち、まろやかな風味。最近の一番人気。
茶器や入れ方で楽しめるお茶。
台湾新世代烏龍茶:お茶、約1800年代半ば開発された以来その人気が衰えることはありません。
特に近年烏龍茶は製造工程の複雑さがさらに進化、品種改良、新興土地の発見など、烏龍茶は類を見ない
グレードアップし続けます。台湾新興産地群(阿里山、玉山、杉林渓、梅山、梨山)、台湾新興品種(翠玉、
金宣、四季春)
であります。
半発酵茶の総称を「青茶」と呼びます。 青茶の香、味すべての魅力を最大限に引き出しには、有名な工夫式を
使うべき。烏龍茶の採集は春一回、夏2回、秋一回、冬一回が「可能」だが、「春茶作香,冬茶作水」との諺があり、
春のお茶は香がよい冬のお茶は味が良い
高級品の製作はほとんど春と冬に限ります。まだ製造工程の
焙煎はどんどん機械化したが、伝統炭火焙煎の烏龍茶の風格が格別、是非味わって欲しい。

文山包種茶(ブンサンホウシュチャ) 台湾(発酵度…15%)
台湾北部の文山で生産されるウーロン茶。発酵度が低く、緑茶に近い。
爽やかなさっぱりした味。香りも上品。
昔、紙で包んで出荷されたことから包種茶と呼ばれます。

香檳烏龍茶(シャンピンウーロンチャ) 台湾(発酵度…70%)
別名「
東方美人(トウホウビジン)」「白毫烏龍茶(ハクゴウウーロンチャ)」
シャンピンとは、中国語でシャンパンのことです。発酵度は高いが、紅茶のような渋みはなく、フルーティな甘い
香りとハチミツのような甘みがある。疲れている時におすすめです。

鉄観音(テッカンノン) 福建省・台湾(発酵度…40%)
あんず色で花のような香り。中国では食後に飲むことが多い。脂肪を流す効果が高いと言われています。鉄の
ようにどっしりとして黒みがかっており、観音様がお恵み下さった優れたお茶という意味の名前。

鉄羅漢岩茶
(テツラカンガンチャ) 福建省
武夷山(ブイサン)という山の岩地で生産されたお茶を岩茶と呼び、これは鉄羅漢という銘柄のお茶。力強い
濃厚な味。

水仙(スイセン) 台湾・広東省・福建省
水仙という品種の烏龍茶。場所によって「○○水仙」と付けられます。
中国茶ならでは釜炒りと高温焙煎で程よく香ばしい、このお茶の特徴です。
黒茶 後発酵茶
褐紅色か黒色のお茶。製茶した後、まだ水分が残っている茶葉を、高温多湿の場所に放置し、黒麹菌(味噌、
醤油の菌の仲間)を媒体にして発酵しています。

お茶は一般に新茶が喜ばれるが、黒茶は逆で、プーアル茶は特にその傾向が強い。発酵を止めないことに
よって、歳月が成分を変化させ、独特のカビ臭さがなくなる。
いま、香港台湾ではワインのように一種のヴィンテージものが流通していて、古い物ほど珍重されている。
特に60〜80年のもので良い物は、 餅茶(ビンチャ)1枚が500万円以上とも言われている。ただし、お茶と
しての価値よりも、骨董品的に扱われる。また、昔の製法では、運びやすいように 固められ、6〜7枚づつ
重ねて保存されており、一番上のものにしか生産年度などのラベルがない。そのため、専門家がティスティ
ングしなくては本物か 偽物かがわかりません。
代表銘柄
プーアル餅茶(ビンチャ) 雲南省
プーアルの緊圧茶。プーアル茶を運びやすいように圧縮し、固めたもの。
崩して飲む。

沱茶(トウチャ) 雲南省
プーアル茶をお椀型に小さく固めたもの。
お茶は一般に新茶が喜ばれるが、黒茶は逆で、プーアル茶は特にその傾向が強い。発酵を止めないことに
よって、歳月が成分を変化させ、独特のカビ臭さがなくなります。
花茶 緑茶の茶葉に、午後摘み取ったまだ開花していない茉莉花のつぼみを混ぜて撹拌しながら一晩越すと、
つぼみも開き、茶葉に香りが移っている。その茶葉だけを乾燥させるが、高級ものは5,6回同じ工程を繰り
返します。
ジャスミンの香りの成分、
ベンゼルアセテートは、鼻の中の細胞から直接脳に届き、右脳を活性化します。
その吸収の速さは経口、静脈注射より遥か速いです。その結果、自律神経の緊張をほぐし集中力を高めます。
興奮していた脳波もリラックス状態になります。受験生や居眠りがちの午後は強くお勧めです。
また、お茶に花や果物の香りをつけたモノと花だけのお茶のモノもあります。
バラ、ジャスミン、菊、金木犀などの花びらや、ガクを乾燥させて茶葉と交互に重ね、茶葉に香りを吸収させた
お茶。良質の花茶ほどお茶に含まれる花片は少ないです。
代表銘柄
菊花茶(キクカチャ) 杭州(杭州)・台湾
かわいらしい小菊のお茶。
目の疲れを取り、風邪にも効くと言われています。


ジャスミン茶 福建省・浙江省(セッコウショウ)・安徽省(アンキショウ)
ジャスミンの香りを、緑茶や烏龍茶に着香したもの。
リフレッシュと体を温める効果があります。
花が多いと渋み、苦味が出るので、花が少ないものを選びます。


真珠花茶(シンジュハナチャ)
ジャスミン茶を真珠のような玉状に丸めたもの。
ジャスミン:原産地はインド、薬効効果は腹痛・細菌性下痢・腸の炎症、体の熱感、咳、小水が出にくい
症状を改善します。

ジャスミン茶(香片)の歴史:アヘン戦争まえの中国国内のアヘンの加工につかわれていた、1852年
ごろ福建省のお茶商人がその製法をお茶に取り入れてジャスミン茶を生産し始めました。それ以来福建
の経済中心福州は中国ジャスミン茶の名産地となっています。
         
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